tayutauao

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5月4日、audition

わたしのことばは、どこまでいっても 誰かに伝えたいことばじゃない 残したいことば けれどその強度を信じている ことばの全てがわたしを挑発する 春はいけない やはりいけない 浴びせかけられる言葉のシャワーに溺れて 口はパクパクと魚のごとき虚空を噛む …

4月20日、雪と砂

「いちばんとんでもないのはあなただわ」 なーんもやらない なーんもしてこない 学校にもこない けど見つけちゃったんだなって。 行ってしまったんだなーって。 それで学校に来なくても構わないのよ。 見つけちゃったんだから、それ以外できなくってもいいん…

4月16日、通学路

あのころ肺に一生懸命吸い込めていた空気が 幻だったかのようにこの体をあたためている 愛想笑いで過ぎていく日々もいつの間にか過ぎて はらはらと舞う、今日という式日 明日のことなど考えずに眠る猫の健やかな体 味気ないのは作りかけのご飯 言って欲しか…

3月25日、のうぜんかつら

働いているところの事務所には 「好きになれば何事も続けられる」という言葉がかかっている。 少し乱暴なその言葉に、ぱっと励まされることがある。 素直なものだ、と乾燥しきった肌を撫でる。 夢を追いかけることにしたら、生活にメリハリがつくようになっ…

3月4日、voice

今日はとてもとても暖かくて、動き出す 桜色の服と薄いグレーのパーカーを羽織って、動き出す 髪はくるくると寝起きのままで、動き出す 明日乾く涙を拭わずに、動き出す 何にも考えずに、体だけになることは難しいこと? 宇宙的なスケールで、あたまを揺らす…

3月1日、17歳

いろんなところがいたくって うまくねむれないそんな夜 あの子のなだらかな肩が わたしの地平線だった頃 まるで幼いままの反逆精神で どこへも行けないと知りながら どこまでも歩いたあの日 だれかに愛されたくって それ以上にだれかを愛したかった 生きづら…

3月1日、僕らしさ君らしさ

とびきりの3月 ささやかな春の匂い だからというわけではないにせよ リビングに咲いてはったカーネーションを 何輪か摘んで部屋の流木に吊るした コットンフラワー 紫陽花 バラ かすみ草 ユーカリ ドライフラワーは好きだ 触るとぱらりぱらり 繊細な出で立ち…

2月28日、神様

朝には朝の 夜には夜の 何もできなかった 何者にもなれなかった 続けてきたことは ただ、書くこと 読んできたものは 時に友人のようにわたしを支え 時に聖母のように暖かく拾い上げ、救い上げ 時に悪魔のように孤独の淵へわたしを追いやった。 好きな本に、…

2月27日、口づけ

泣いていても眠っていても続く。 酔っ払ってフラフラゆらゆらと千鳥足でも 湯船に頭から潜ってボウルの中のアサリになっても きみと手をつないでこの世で1番いい気持ちがしても止められない。 死ぬまで脱ぐことができない。 100年たったらみんな死ぬ。 それ…

2月17日、蝶々結び

思えばきみは出会った時から、なつかしい人でした。 白い鳥たちが飛び立つその音を聞いた。 うんと寒い海にはまだお昼間だというのにまったく人気がなく 私はそこでただのひとりきりだった。 広い海を見ていると、そのことがもっともっと染み入ってくる。 い…

2月7日、あなたに電話しない夜

見慣れた帰り道 電車に揺られながら覗き込む夜。 今日はあまりきれいだとは思えなかった景色。 そういうものも、あるのだ。 何でもかんでも感動していられない日というものが、あるのだ。 雑多でとりとめのない限りのないグレーの生活が、 真面目な顔でうご…

1月28日、and others

「生活の隙間にかみさまはいる」

1月27日、sky

ベランダから世界をのぞむ

1月23日、YAMABIKO

わたしのとこ、風が強い あなたのとこ、風は吹いている? 冬、そういってしまったら、おしまいでしょう 雪、そう書いてしまったら、かなわない あなたに出会った季節のこと 束ねておく必要は、どこにもない ’書くこと’は罠だ 書く時間はとてつもなく、つらく…

1月18日、夏の恋人

こんにちは。 本日はお日柄もよろしく・・・なんてご機嫌に 始めてみるblogもありかなあなんて思いながら きのう、おとといまでの寒さのやわらぎに うっとりとしている今日の午後です。 昨晩はめずらしく恋人よりも遅くに眠りにつきました。 朝方まで熱く友…

1月12日、strobolights

AM 7:05 冬の朝は気持ちが晴れたり曇ったりする。 それはなにもかもを放り出した窓にかかった カーテンを引くときにやってくる感情の潮のこと。 まるでわたしたちの人生のような緩やかな波。 * AM 9:34 お正月も終わり、また味気ない日々が舞い戻ってきまし…

1月12日、everything

色付きのシャーレ 太古のひかりはとけあふれてしまった 最高深度の空をわすれてしまった? 冬。きみのこめかみ。集めかけの未来。 目の前のきみが、たたずむわたしのたんじゅんな感動だった。 (きみが手指の先を伸ばしたら、 思いもかけず触れそうになった…

1月1日、賀正

新年あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします

12 月31日、なんでもないや

2016年にも年の暮れがやってきました。 わたしにとってこの1年は比較的穏やかに過ごせたのではないかと思います。 何より年末感がないことでそう思うのでしょうか。 暮れたり、明けたり、と思うけれど本当はただただ巡っているだけで この冬を越えたらきっと…

12月30日、メロディーフラッグ

「酔っ払うと記憶、なくしちゃうんだよね」 君がそっと笑う。 だから私が残してあげると言った。 君は爪弾き、歌う。裏声がきれい。 酔った息でたまにあくびをしながら君が歌う。 君がダメダメでもいいよ、私がしっかりしてあげる だなんて言えなくて、ただ…

12月18日、still in there

あたりまえに失われる毎日を どうにかこうにかして引き止めたいと 書いたり、撮ったりすることは ちゃんちゃらおかしくて とても愛おしいことだと思う。

11月26日、because

one pain one hope too far so close we laugh we cry we live we glow * まだ辺りはまっくらな明け方、4時50分。 クマのようにのそのそと起きだしたわたしはそうっと家の扉を開ける。 何かを吸収するような朝の冷えつきは吐いた息を白くすることがない。 …

11月10日、want you back

今日仕事であなたがいた街に行ったよ あなたが入れてくれたココアを思い出した 心地のよかった時間を思い出した 世の中の人間は生活にみんな不満を持っているんだと最近感じるんだけど あの時の俺には何もなかったなと思った いい時間があったことを幸せにも…

10月21日、にじいろ

こんにちは 金木犀の匂いがあまりにもやわらかくて ベッドから出るのが億劫なわたしです。 本当はただただ眠いだけです。 夜明け前、窓の輪郭がおぼろげに浮かび上がってくるその瞬間の青に胸がひんやりとする。 何億ともつけられない青でした。 夢を見まし…

10月9日、P.S

花に触れた指先がくすぐったい 部屋を渡って行く風があまりにも躊躇なくて 私はなんだか苔むしたようなそんな気持ちになる 名付けられた世界にあまり興味がない あなたのここが好きです、とか伝えるのが下手くそなタイプ 興味があるのはその間にあるもので …

10月2日、幻

こんばんは 挨拶をするって好きだな あなたにセイ・ハロー 鈴虫がうるさいほどにもういいよってほどに 鳴いてた夜が明けてみたら朝がきている。 なんとかって花がこの季節のことを告げている。 「前髪が伸びたら会いに行くね」と約束をした 本当は前髪なんて…

9月28日、愛してる.com

わたしね、日曜日の夜は 何だか切ないものだって みんなそう思ってるって思ってた。

9月22日、僕の宇宙

幾つかのことを思い出してみる、順不同に ー両手の指から溢れるほどの桜の花弁 ーいい匂いのする香水のつけたての手首の内側 ーわたしじゃ物足りないといった男の子 ー窓際の虫をプツリと殺したつまらなかった英語の授業 ー終わりの感覚 生きることとは過去…

9月15日、フィラメント

季節のはなしから始めようにも 今は春ではないし夏ではないし冬ではないし 秋なのだけれどそうとも言い切れない。 この中途半端な季節にもきっと名前が付いていて でもそんなこと知らずともスキップして生きていける 私たちはとてもかわいい。 今日も煙草は…

9月7日、1983

「60階っていう高さを想像したことがある?」 それが一体地上から何メートルの高さがあるかなんてわからないけれど それは虹のふもとが見渡せる高さです それは高速道路で起きた事故が見渡せる高さです それは歩いている人間が米粒みたいに見える高さです 人…