11月10日、Little Bird
日が昇ってから眠った。
地震で1度目が覚めて、怖かったけれどそのまま布団にくるまっていた。
寝る前まで静かだった外は嵐になっていた。
ごぉごぉというのは、山や家や電柱やフライング出しされたゴミや
もうすぐ黄色に染まる銀杏の木に、転がってく風がぶつかる音。
わたしの家の骨にも風が響く。振動に変わる。
背中をシンと冷えた壁にゆっくりゆっくりつけた。
背中に風を受け入れてわたしだけ温かなまま眠った。
夕方、すこしの間寝てしまった。そしたら夢をみた。
もう死んでしまった人の夢。
行ったことのない喫茶店で話をした。
なんでしんでしまったのって聞いたら
ちょっとだけ笑って理由をおしえてくれた。
おしえてもらえると思わなくって夢の中で泣いた。
誰にも言わないでねって言われたからそう約束した。
さむいのになんでかアイスコーヒー頼んでしまって
失敗したなーって思ってるときに目が覚めた。
それから、まだ夢ん中にいるみたいです。
ずっとぼーっとしてる。