tayutauao

text / photo

4月29日、DAYS

 

f:id:tayutauao:20150429162610j:plain

 

わたしの目の前にきみがいる。

あたりまえのことのようだけれど、

きみの存在のすぐ隣には、きみの不在が横たわる。

 

世界を見渡してみる。

どうしたって、いつだって、

「きみがいること」と「きみがいないこと」は

切り離せないことなのだとおもう。

 

 

「余白」

 

 

きみ

せかい

わたし

 

繋ぐ「のりしろ」

 

 

目の前にきみがいること

それはそれ以外の空間に、

いつもきみがいないことを知る装置だ。

 

わたしってば、きみが在るよりも

きみのいない空間のほうが世界には

たくさんあるって知っている。

 

 

在ることだけが明らかだ。

ふれたら確かめることだ。

 

 

なのにわたしときたら

目の前にいないきみを

たしかめるよりもずっと

余りにも信じすぎている。