5月28日、no way to say
ぼーっとしているとそれだけで体から水分が抜けていくような日です。
わたしは急いで冷えたペットボトルの口をキュッと捻って流し込む。
右腕には自分で噛んだ大きな痣
左腕にはリストカットの跡とピアスが2つ連なって。
お母さんのいう「普通の生活」について考えていました。
それから、申請してきた「障害者手帳」について
電柱に頭をぶつけてしまう男の子について
肩に大きなタトゥーをいれたかっこいいお姉さんについて
一緒に種を蒔いた、花を愛でる母親について
休みなく黙々と働き続ける父親について
そしてまた水を一口流し込んで、少しだけ涙を流します。
感覚を麻痺させた今のわたしには書けないことが言えないことがたくさんある
ようは「普通ってなんだろう」ってことなんだけれど、
今それを、少なくとも以前の自分のように、伝えることができない。
この手の震えはそういうことでしょう。
この目から流れる涙はそういうことでしょう。
でも大丈夫、まだ終わっていない
だから大丈夫、またきっと少なくとも今の自分よりもうまく
わたしは伝えることができるようになるでしょう。
(というわけでこの話はいったんここで終わり)