12月6日、in gold
口にしたいことがあるようなないような
そもそもいまのわたしに
言葉を発する口などないのかもしれず
そんなことに、あまやかさを覚える。
それでもたまには文章をかかねばならないですね
わたしは言葉がすきなのです。
さいきんは身体で生きている感覚がつよい
支える足に確かな強度を感じ、風を受ける。
さながら、草原を自由に闊歩する動物のようだと自負をする。
(体をしならせ、飛び上がり、あてもなく、歩く。)
朝には朝の、夜には夜の輪郭を持ち、踊る。
祈る時間が減り、くたくたに眠る時間が増え
笑う時間も泣く時間もどかどか、とつもり
眼鏡をかけて重たい図鑑や難しい辞書を開く時間はなくなって
その代わりにあなたを見て、そして触れる。
それがすべてなのだ、という覚悟をもって。息を飲む。
ただ光がきれいだ。
宇宙のことを考えはしない。
すきとかきらいとかそんなことはどうでもいい
あなたが在る。わたしが在る。それがすべて。
あなたがわたしの前を通りすぎてしまうことがあるし
あなたとわたしの温度差が結露を生み出す。
冬が来たことを知る。
そして思い出す。
祈ることはせず、呪文をとなえる。
自分がうつくしい動物であったことを思い出す。
ただ光がきれいだ、とそっと目を細める。