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tayutauao

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9月15日、フィラメント

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季節のはなしから始めようにも

今は春ではないし夏ではないし冬ではないし

秋なのだけれどそうとも言い切れない。

この中途半端な季節にもきっと名前が付いていて

でもそんなこと知らずともスキップして生きていける

私たちはとてもかわいい。

 

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今日も煙草はおいしくない。

おいしくないのに手放せないなんて

こんな理不尽があっていいのでしょうか。

でも後ろに生きている緑が美しくて

ああ、これを見るために止められないのかもしれない

そんなことを思いました。

 

「ここへやってきてくれたあなたに、

 この瞬間、わたしはとても正直だとおもいます。」

 

いきなりですが、瑣末な自分のことを考えてみます。

いきなりなようでいきなりでないのですが。

「後ろに生きている緑が美しい」ことが

わたしをそうさせるのです。

世界は今日もキラキラときれいです。

 

さて、じいっと自分の足元を見てみる。

わたしの見えている範囲なんて

ちいさな自分の足

薄汚れて擦り切れそうな黄色い点字ブロック

隣に並ぶサラリーマンのくたびれた革靴

たったそれだけです

 

一体、わたしの心は何に大きく反応し、何にうまく反応できないのか。

 

わたしの見えないところの世界で、あの子は涙を流しているかもしれない。

わたしの見えないところの世界で、ロケットが宇宙へと飛び出していったのかもしれない。

わたしの見えないところの世界ではあまりに哀しく凶暴な戦争が行われ、

今もたくさんの人が死に続けています。

 

わたしは飛び越えることができないのだろうか。

わたしは向き合うことができないのだろうか。

わたしは本を閉じきることができないのだろうか。

 

In dreams begin the responsibilities

わたしたちの責任は想像力の中から始まる

 

 

もう一度、わたしは自分の足元をじいっと見つめる。

 

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ここへやってきてくれたあなたに、

この瞬間、わたしはとても正直だとおもいます。