12月22日、Pinky
何をしたら幸せになれるのか
あいかわらずわからなかったから
ばらの花がぶっきらぼうに突っ込まれた花瓶の水を替えた
今は明け方なのだけど
まだ太陽は昇らなさそうだ
冬だからかな。冬だからだろうな。
ぼんやりと過ごす4時半の部屋に
友達の寝息が電話越しに響いている。
「おやすみ」
そう言ってから30秒もたたないうちに
すやすやと眠ってしまった彼女の健やかさに心から安心したから
電話を切れずにいる。
今、生きている人と一緒に時間を過ごすのは少しだけつらい。
でも、ひとりでは生きていけないから
誰かの生きてる音や匂いや存在を感じとることのできる
この空気をとてもとても愛おしく思っている。
つたない言葉の足取りがどこに行くのかわからなくても
そこが天国みたいなところじゃなくてもいいかなって思ってるんだ
あなたもわたしも
こんなにもただ生きている日々が自分や誰かの生活をあたためられますように
わたしもあなたも
終わらない戦いの日々がきっと来る明るい未来につながりますように