2月5日、F**K YOU
葉を揺するのが風だと知ったときから
花が向かっていくのが陽の光だと気付いたときから
誰も何も一人きりでは生きていないとわかった
上りかけの階段の途中でわたしに世界を教えてくれたのは
他の何でもない世界だった
わたしの恋人は手を握って話を聴いてくれる
一緒にお風呂に入ったら背中をこしこしと洗ってくれる
細い体に長いドレッドヘアーとたっぷり蓄えた髭
手首から肘にかけて入っている森のタトゥー
わたしにないものをたくさんもっている人
自分のしたいことを哲学や信念をもってやっている人を
どうしてもわたしは好きになってしまう。
何とも言えない親密さを覚えてしまう。
わたしは恋人の謙虚なところも好いている。
きみの生活を知りたいの
わたしの生き様を見てて欲しいの
欲を言えば生きるのに積極的でないわたしの
手をとって共に生きていってほしい
わたしはきみに優しくしたい。
それはきみがわたしに優しいからなのだし。
わたしはきみの前でたまには強がりたい。
それはきみがカッコよく生きているから。
わたしはきみを守りたい。
それはきっときみが守ろうとしてくれるからだ。
’いつでも飛んでいくよ’
魔法の言葉
お守りのようにこころに留めている
きみが鳥なら本当にいいのに
わたしはかごなんかに閉じ込めたりしないから
自由に羽ばたいて
好きなように生きて
指をからめて世界を変えて
両手を広げてわたしをさらって
存在がわたしを抱きしめる
柔らかないのちでいい匂いのする獣
あきらめられきれなかった手の先にきみがいた
きみの呼吸が大気を揺らして最初に戻る