5月1日、ベッドサイドミュージック
メキシコで見つけた木彫りのマリアを
ベッドの上に飾っている。
もう、ずっとだ。
いつかはtattooにして
胸に入れたいと買ったときに思った。
マリアはおかあさんの象徴だと思っている。
おかあさんのあたたかさ
おかあさんのきびしさ
おかあさんのつよさ
おかあさんのなみだ
おかあさんがすきだという気持ち
マリアの十字架と出会った頃にぶちあたった壁。
今まで心が壊れるほどの耐えきれなさと、
怒りと許せない気持ちと闘ってきた。
今も闘っているのかもしれない。
これからも闘ってゆくのかもしれない。
そんなときに、枕元のマリアを見上げて深呼吸する。
「あらゆるものごとをひとをゆるせますように」
それはわたしの祈りであり、
生きていく中で心に留めておきたい願いだ。
そしてそれはそうなることが目標なのではなく、
生きていく姿勢そのものだと思っている。
そうありたいと願う姿勢が、それ自体になる。
わずか800円の木彫りのおかあさんに
わたしは守られている。
だからわたしも強くしなやかに生きて、誰かを守りたい。
愛したら愛したら愛したら
愛される愛される愛される
そんな覚悟をもって
それでもわたしは愛されるのではなく
愛して生きていきたい。
わたしだけの人生を生きていくつもりだ。