7月10日、ドライブ
夢の時間が終わった
いちばん高い階段の踊り場で踊ってはうずくまり
立ち上がるのにはちからが必要だった
必要なものはきみがくれていた
ありがとうね、ありがとう
さようならを云わないきみがあまりにもきみらしくて
少しわらいながらもう終わりにしようって言った
わたしたちの歴史にしようって心に留めた
大丈夫ね、大丈夫
ひかりだった
突然すぎてまぶしかった
きみの訪れ
春だった
きみの生活のことをおもうと
わたしの生活のことをおもうんだ
そういうひかりだった、わたし、
陰のようね、陰のよう
きみのトゲ
まだあいしてる
ずっとあいしてる
どうか、うつくしく咲いていて
もしもし、では話せなかったことも
夜の沈黙の中では話せなかったことも
朝の光の中では話せなかったことも
本当は手元に大切にぬくめているんだ
いつかはね、いつかは
グッドバイね、グッドバイ