1月12日、everything
色付きのシャーレ
太古のひかりはとけあふれてしまった
最高深度の空をわすれてしまった?
冬。きみのこめかみ。集めかけの未来。
目の前のきみが、たたずむわたしのたんじゅんな感動だった。
(きみが手指の先を伸ばしたら、
思いもかけず触れそうになったこれからの季節。
ねがってもないことだってきみがえらんだこと
あとづけられたせかいのすべて
すべてをきみがかえてゆく
すべてがきみでととのってゆく)
わたしだけでほんとうのことがわかったら
背筋を伸ばして静かに黙っていたい。
きみをもてあそぶいつだって正しい誰かの言葉。
きみを傷つける誰かがとやかく言うことのほとんど。
ふるえてもやわらかでつよいままのきみに向かって飛び散ってゆく。
下を向いても涙を流さぬきみと過ごすこれからの季節。
景色はまるで、静かなわたしにはかわいく舞う花びらみたいだ。
わたしにはドラマチックに降る雪みたいだ。