tayutauao

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2014-01-01から1年間の記事一覧

12月30日、dillemma

trust me i feel free tonight we can go anywherephoto with Ryunosuke

12月22日、owari no kisetsu

目の前には譲れないものだらけよ、といった感じの女性が座っている。 グレーの雨に弱そうなブーツ。 食べたことのないほど大きな葡萄のような粒の揃ったブレスレット。 宇宙色のまあるいブレスレット。 ゴールドのトートバッグは世界一薄い金箔を貼り付けた…

12月19日、OCTOBER

旅疲れの人がゆりかごを揺らす * そこから先が書けないことばかりが気になって もっと鋭利になってる自分に気がつかない。 ** 先日12月5日-14日まで東京・町田にあるギャラリーで 1ヶ月間毎日写真を撮るグループ展、 ひとつき写真展「october」に参加しま…

12月15日、世紀末に降る雪は

同窓という何の気なしの言葉をはじめて好いなとおもった。 そう思ったタイミングは忘れてしまった。 同じ窓がなんだっていうんだろ。 けれど起こること起こりえたこと起こらなかったことを なんの脈絡もなく集まった人たちが見る。経験する。 あるいは何も起…

12月7日、september

「たいせつな人のために何ができるだろう」と呟いて ただ、そこにいる 瞬間を見逃さない 引いてあげることはできなくても抱きしめることのできる手はあけておく などなどと書き連ねた紙をクシャクシャに丸めて、やっぱり広げた。 何も持ってないことでたいせ…

12月5日、blackout

何度返したかわからない砂時計のように時間はさらさらと流れ 1日はあっという間に過ぎてしまうのなら、それがいい。 一刻一刻が、今の私にはあまりにもこわすぎて泣いてしまう けれど何がそんなに悲しいのか、何がそんなにも怖いのか 誰かおしえてくださいと…

11月29日、傷つける

最近はJack Piersonの写真集ばかり見ている

11月28日、レモンキャンディー

この時期、夕方5時手前くらいになるともう日が落ちて、空が暗い。 学校帰りの家までの道で、いつも絶対に顔をあげて歩く道がある。 暗くなってからだと、星がよく見えるのだけど、天気のいい日はほとんど毎日、 星座の間を縫うようにして、流れ星みたいに飛…

11月28日、swallowtail batterfly

彼らは故郷の国に住みながら、移民のように暮らしている。 彼らは市民としての義務をすべて果たし、外国人としての重荷をすべて耐えている。 彼らにとって外国はすべて故郷であり、故郷はすべて外国なのである。 『ディオグネトスへの手紙』より

11月21日、nostalgia

部屋の中でコーンフレークを ジャクジャクに踏みつぶして 自分だけの海岸線をつくる夢をみた。 こんなに素敵な夢を見たのは久しぶりだった。 決意というとなんだか照れくさいけれど 髪をばっさり切って腹に括ったことがある。 今は強気。明日はわからない。 …

11月15日、goodbye happiness

恋人といると冬が春になるように寄る辺なさが和らぐようで いつかのいつも通りの何も起こらなかった授業で名前を呼ばれたような自然さで わたしはここにいいてもいいのだと許されているような気持ちがします。 そして、いつも、わたしたちは知ってます。 世…

11月14日、染まるよ

ゆるやかに死んでいく中で いま、ピークを知りたい

11月10日、春

冬眠するなら こんな暖かな日に コソッとねぐらに 潜り込みたいと 思うような日だった。 もうとっくにかわいた風 肌を出していれば焼かれそうな日差し 今日だって、きみは元気かしらと わたしだけは考えていました。

11月2日、stay gold

感じようとする力が目減りしてゆくのがわかるというのは耐え難い。 季節の変わり目にするいい匂いの風のことを。 恋人の首筋の匂いをスンと鼻で吸い込むときに彼とわたしがほんの少しだけ同じ成分で構成されていることに気付くことを。 衣替えのときにふれた…

11月2日、夏のせい

指先の、産毛の、唇の、まつげの先の1mm外側は わたしの及ばないところなのだ、といつも思う。 あきらめているのではない。怖がってるのでも。 及ばない世界が思いのほか広いんだということ。 なんだかいつも苦しいことばかり思い出してしまう人生だね。 足…

11月1日、あおぞら

煙草なんて吸うことないだろうなと思っていたのに さいきん気が付いたら煙草を右手の人差し指と中指の間に挟んで ぷかぷかすーはーと煙をふかしています。 この部屋は書物をするにはすこしだけ騒がしいです。 湯気曇るお風呂の換気扇がまわる音 立体駐車場を…

10月29日、ありあまる富

わたしのからだは 愛されたい体では ありません。 けれど 涙がでるほど 愛されてきた体です。 切ったら血のでる やわく もろい体です。 せかいに満ちる やさしい風に 撫でられたことのある さわやかな体です。 あふれでる音に 耳を溶かして すなおにたゆたう…

10月23日、moon river

1日中泣いてる日もあるけれど それすら見ててくれる人もいる

10月23日、青空

こころに青空 いつも思うなんて難しいけれど 描いてる 想い続ける 上手くできなくってもやり続けるの そーら風の子が暗い雨雲を すぐに吹き飛ばしてくれるよ とばしてくれるよ + だいすきな女の子が歌ってくれた歌を アンサーソングなんかにしちゃって + こ…

10月2日、手紙

「死者たちの愛が誰のもとへと向かうかを誰にも見てほしくない。」

10月2日、ニューヨーク炭坑の悲劇

ありふれたものに人は興味がない。 動物園に猫や犬がいても誰もみない。

10月1日、センチメンタル・ジャーニー

その髪の毛に顔をうずめたら起きぬけの熊の匂いがしたので思い出したのだ。 当たり前のこと。あなたがわたしの知らぬところで世界と微笑み交わし合っていることを。

9月28日、september

「勝つのはさみしいことだから止めたの」

9月27日、蝶々結び

うつくしいものはあなた あなたの目あなたの声あなたのひざ小僧 登ったことのない山に登ったことがあるような気持ちとせめて言えたら

9月26日、彼の落書き

むかし好きだった人は 雨の日の音をサンプリングしたCDをくれた。 それは一等に好きなプレゼントだった。 自分の部屋で採ったのだと言われたことも、すきだった。

9月25日、帽子と水着と水平線

庭になったパッションフルーツの実をみて 嫁に行けなくなるぞと父が言った。 金魚を飼った。うさぎも飼った。サボテンや多肉植物も飼った。 むかしこれ以上ないとおもうほどすきだった人は 自立したい人はなにか育てるといいと言っていたのにな。

9月12日、ゆらゆら

「もう楽になってもいいんだよ。」

9月8日、ベル

夏はバテるし、暑いし、焼けるしで あんまり好きじゃないのに 梅雨入り頃からもうすぐ夏だって 日焼け止めや日傘を買ったりして なんだかんだ待ち遠しくして 夏になってしまったら 今度は夏の終わりを意識しだして いつの間にかひとつ歳を重ねたりしていて …

8月22日、Cloudy Sky

しあわせってどういうこと? 不真面目な目配せ絡ませ合いながら “いま、生きてるね”を合言葉にする 若き恋人たちの肖像。

8月19日、none

小説の一部 + 家に入っていって、ベッドに横になれば、すべて元通りになるような気がした。 そうすれば、フロッギーもわたしも幸せになる。 でも、後戻りして物事をやり直させてくれない力がある。 そんなことをすれば、もう動き出しているものが否定され…