1月12日、strobolights
AM 7:05
冬の朝は気持ちが晴れたり曇ったりする。
それはなにもかもを放り出した窓にかかった
カーテンを引くときにやってくる感情の潮のこと。
まるでわたしたちの人生のような緩やかな波。
*
AM 9:34
お正月も終わり、また味気ない日々が舞い戻ってきました。
「あなたが寂しさを感じているのがわかる」
そう言われたことを不意に思い出して
そうっと後ろを振り返る。誰もいやしないのに。
寂しい、がなんだというのだろ。
みんなそうなんじゃないの、と言葉を飲み込む。
*
AM 11:56
うつむきながら生きているわけじゃない
千鳥足で歩いているだけ。
*
PM 14:21
机の上で冬のバラがもう10日ほど咲いてくれている。
こちらのことばで言えば咲いてくれてはる。
いつも使っていることばなのに、ぬくみを感じる。
*
PM 15:03
もう聞き飽きてしまった音楽には
いつもほんとうのことが眠っていた。
共感だとか、それが大切だとかではなく
気高くほんとうのことだけが眠っていた。
*
PM 15:09
あなたに触れれば触れるほど
分かち合った時間は、
ずっとはんぶんこでいたいと願う
*
PM 17:14
誰からも理解されないことと、誰からも理解されること
一体どちらがつらいことなのだろう。