tayutauao

text / photo

7月28日、窓をあけて話をしよう

にわか雨のあと

おっきな背中に 

顔をうずめて 

これでもか、と 

おおきく息をすう 

うすまったソーダのにおい 

宇宙のにおいと勘違いするような。 

 

f:id:tayutauao:20170728164517j:plain



宇宙はどんなところだろう 

上とか下とかあるんかな? 

酸素がないってどんなんだ? 

もぐれたりするのかな? 

あたたかい場所はある? 

 

宇宙をかんがえることは 

きみを考えることに似てる 

 

わたしはきみが好きやから 

そんなに悲しい顔しないで 

きみの宇宙にわたし 

こっそりお邪魔するから 

とんでもない自由の中で 

自分が孤独だなんて思ったりしないでね


「さみしいね」 

 

まばたきひとつの間におどろいて 

わたしも一緒になって 

そうだねって思ったりする。 

だれの言葉でもない 

きみのそれにだけ 

異常に揺れること 

きみは知ってるんやろうか 

 

どこを生きて 

なにを食べて 

どれを選んで 

だれを愛してきたのか 

 

そんなこと知らないけれど 

(ちょっとだけ知りたいとおもうけど) 

 

きみんこと 

わたしはとてもすきだ 

 

きみは波よせるみたいに 

わたしに体をそわして 

波よせるみたいにそれはもう 

ゆるゆらと揺れていました 

 

あのときわたしは

きみがきっと泣いてるだろうな 

なんだかきれいだなと思って 

世界で一等にうつくしいその手を 

ずっと離せなかったのです 

 

 

おねがいだから 

わらっててよ 

しあわせであってよ 

たのしがっててよ 

すきなことすきなだけやっててよ 

 

 

すばらしいことが 

いーっぱいあるよ 

 

 

きみの願いが叶うといい 

 

 

 

わたしはきみのことが 

すきだから泣かないでね 

 

 

そういうとそのひとは 

もうぐっすり眠っていて 

目が覚めたらそこは世界一の朝。 

 

 

 

2011年11月15日