2015-01-01から1年間の記事一覧
桜を撮ることが苦手だ 100人中いったい何人が撮るのかわからないけれど どこかでみたことのある写真になってしまうことにうんざりしてしまって わたしはシャッターを切らない。 めくるめく豊かさを自分の目で見ることに留めて わたしはほとんど桜を撮ろうと…
「わたしは風だ」 そんなふうに思っていた。 「去り際のタイミングを掴み損ね」たまま なつかしい場所でいつまでも揺れているだけの。 あたらしい夢を見ることに憧れたままの。 青の時代に手をつないだ人たちの温度を魔法瓶にいれたっきりの。 何かが変わっ…
16歳。しあわせってなんだろうとあのときほど考えたことも 世の中のいろいろなしあわせを疑ったこともなかったです。 あこがれるしあわせと本当に求めるしあわせが同一とは限らないとも、思いました。 むつかしいなと、思いました。 あなたとわたしが通り過…
今日から新しい職場で働くことになったけれど 働くことに関して不安は切っても切れそうにない。 どうしようもない気持ちになること 無力感に支配されること この先もきっと多くあるのだろうと思う けれど、やれるだけやってみようと思う 歩くことをやめては…
こんな夜を言葉にはし尽くせない そう思った夜のメモ ヘロンくんから詩集を持っていてほしいと言われたこと 恋人がわたしにあいしているよと囁いた 双子の姉とピロートーク そして、誰も気付かないわたしの夜の息遣いに そっと耳をすませてくれる人の泣き言…
「部屋のなかで煙草を吸ってるの」 「自分の部屋?」 「いいえ、リビングで。わたしの家はリビングで吸ってもいいから。」 「いいな、寒くなくて」 けれど、寒いベランダで吸う煙草は好きだ。 特に、夜中なんて最高だ。 訪れる真冬の白き静かな夜 「ぼくは、…
I wake slowly my fight will never end I know you run away to fight once again
とてもさみしいけれど、きみが手放せずに あこがれた絶望の日々はぜったいにあけてゆく。 サヨナラと言うことを、手を振ることをためらわないで。 そのていねいな誠実さをきみの1番の武器にして たくましく立ち上がってみせて。
わたしはとても痛がりだった。 あの人は痛がりじゃなかった。 * 高校1年生の春、はじめてピアスを開けた。 それがきっかけとなってあけはじめたピアスは、耳に留まらず、顔や体中に気が付けば数十個。 いちいち数を数えるのが面倒くさくなるほど、把握でき…
恋人に会ったあと わたしは発光している この熱はきっとそう 「まるでぼくらはエイリアンズ」 最高のラブソングだとおもう へんてこなポーズでわたしたちを許しあったあと