3月28日、FEELS SO GOOD
ああ
なんてよく笑ったんだろう
吸って 吐いて
吸って 吐いて
タクトが風にあそばれる花びらみたい
速度をあげたり
ふいにゆるまってかわいく舞う
まばたき
ぎこちなく指を運び
星が散る
いつか鳴り止むファンファーレ
けれど育まれることを恐れぬ大きな若木のそばで
手をつなぎ踊る誰も 少女のまま
そのうちに忘れてしまうだろうか
そっとしまい込んでしまうだろうか
けれど何かが残る
今やさしく頬を撫ぜた風がきのう囚人の涙を乾かすことの叶わなかった風だと知っている
どうしようもなく体に響く
音楽は地球のどこかで今も絶えず
少女は生きて眼差しをあきらめない
あらゆることをためらわない
誰もが手放せずにあこがれた日々は流れゆくように平均点を見つけ
薄明はあおくしづかに大気を冷やしていくだろう
しかし今宵、鳴り止まないファンファーレ
喝采
ああ
なんてよく笑ったんだろう
涙なんてこらえきれずに誰も少女のままである